タイム誌2017年今年の顔に選ばれた女性”6人”のうち顔のない人の意味。日本の性差別は?



2017年も終わりに近付き、アメリカのタイム誌で恒例の「Person of the year」(今年の顔※) が昨日選ばれましたね。
※直訳は今年の人ですが、あえて顔とさせていただきました。

その人たちをタイムズ誌は
「The Silent Breaker(サイレントブレイカー沈黙を破った人たち)」
と名づけました。

画像転載元:HUFFPOST

様々なセクハラ被害を自ら立ち上がり声を上げた

ハリウッドの大物プロデューサーの実名を挙げたアシュレイ・ジャッド。彼女がきっかけで様々な人達が声を上げ、その動きはこのハリウッドの女優達に留まらず、セクシャルハラスメント告発の大きな流れとなりました。

代表的なものではセクハラに対し臆することなく裁判を起こしたテイラー・スウィフト。

ハウスキーピングの女性。

様々な女性が性的被害に対し声を上げている。

ハリウッドの大物プロデューサーの件を例にして言えば、これだけの長きに渡って沈黙してこなければならなかった背景にはどれだけの苦しみがあったのだろうと思うし、また、この事実が性的被害を受けた人たちの傷は時間で解決出来るものではないと言うのが鮮明に現れている証拠だとも私は思う。

6人目の顔のない女性の込められた想い

誤解を恐れずに言えば、声をあげられた女性達は地位も名誉も財力もあったと言えると思う。

声をあげたくとも、今もなお大多数の女性が恐怖に震え、忘れることも出来ず、また声をあげることさえ許されずにいる。

それ故、タイム誌がこの6人目の顔のない女性に込めた想いは大きいと考える。

カミングアウトすることによる影響を恐れて苦しんでいる、まだ声をあげられていないすべての女性と男性の象徴

とタイム誌は語っている。

この流れが一時的なものではなく、今後もっと大きくなり、性的被害がこの世からなくなることを切に願って止まない。

また私はこのタイム誌のコメントにしっかりと「男性」も含まれていることが嬉しかった。性的被害は女性に限られることではない。逆に言えば私は男性こそ、男性であるが故に声をあげるのが難しいこともあると考えているから。

トランプ大統領の辞退は嘘?



今年の顔の候補にはトランプ大統領など政治的な影響を与えた人が沢山いたそうなのだけど、特にトランプ大統領が話題になっている。

と、言うのもご本人がツイッターで候補になったが辞退したという旨をツイートした。しかし、タイム誌はこれに反論している。

BBCニュースによると

ドナルド・トランプ米大統領が米誌タイムの「今年の人」を辞退したとツイートしたのに対して、同誌は「大統領は正しくありません」と否定するやりとりが週末にかけてあった。

とのこと。2016年には実際に選ばれてはいるが、

タイム誌の「今年の男性」選考は1927年に始まった。「良くも悪くも(中略)今年1年の出来事に最も影響を与えた人物」が選考基準だという。

というのがなんとも皮肉だなと私は思う。

が、本人はきっと良いほうにしか受け取っていないだろう。個人的に全くもって好きでもないし選ばれた際は「正気か!?アメリカ人!」と思ったが、クレイグというコメディアンのアメリカ人は自信のある人が大好きなんだ。あいつほど自信に溢れたやつはいない。と言っていたのに妙に納得したが…。

(ちなみに彼は大統領をshit(糞)呼ばわりしてました。規制の少ないNETFLIXならではですね。)

日本の性差別へ思うこと

そしてこのタイム誌の今年の顔の選出に心で「よくやった」という思いを抱く一方で、悲しいかな、痴漢行為を行った年配男性への回し蹴りを過剰防衛だとか、映画館で不自然に両隣に座った男性への訴えに自由に座る権利があるだとか、座られない努力をだとか、加害者側を擁護する声があとをたたないのが日本の現状だ。

そもそも痴漢自体が暴力であり、対抗したのは正当防衛だと私は思うし、相手が認知症だったとして、それを被害を受けた女性に配慮しろというのは論点がまるで違う話だ。

相手を殺してしまったらまずいので黙って触られてろとでも言いたいのだろうか。

ただ勿論、被害者側が過剰な場合もあるのは事実だし、一概にすべてを一緒くたに出来ない。痴漢行為に対する冤罪があるのも事実だ。

また前述したとおり、被害を受けるのは女性だけではない。

「性」という生物が生きていく上で欠かせない要素である以上、非常に、難しい問題だし、「平等」という名の元に行われる不平等も出てくる。

生物学的に男性が力が強いのは事実だけれども、個体差はあるし、「すべての人間に同じ基準で物事をはかること」が本当の意味での平等にはならないからだ。

とても難しい問題だと思う。

社外の会食が当たり前だったり、あからさまに堂々としているのが加害者側だったりと、根源に流れる「常識」や今まであった「男女」という垣根を一人一人が疑問に思い、見つめて直していく必要があると思う。

性的被害を受けた女性、男性、子供達、すべての人が声をあげられ、そしてそれが押しつぶされない、そんな世の中になって欲しい。



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Kazinga!

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器用貧乏ならぬ器用リッチ。日本を拠点に海外を転々としたりしています。 好きな言葉『為せば成る為さねばNOOO!!』刈上げ女子に萌える30代♀